当日会場にて配布させて頂きましたプログラムの
東三河PTC代表の挨拶文に参考文献の記載が漏れて
おりました。お詫びしてここに掲載させて頂きます。
ごあいさつ
このたびは、東三河PTCピアノコンクールにお越しいただきまして、誠に有難うございます。皆様のお陰をもちまして、第33回目のコンクールが開催できますことを、心より御礼申し上げます。
皆様は、『リベラルアーツ(Liberal arts)』という言葉をご存じでしょうか。主に中等教育や大学で取り上げられる教育科目として、近年注目を浴びています。「一般教養」と訳されることも多いのですが、私が最もしっくりくる解釈は、「遊ぶための技」です。現代はAIの発達により、計算や記憶などの能力では人間はもはやAIに勝つことはできません。となると、これからはどんな人材が社会に必要とされるのでしょうか。いきいきと働き、自分の人生を生ききって、面白い人生を送ったと思えることができる人は、どんな人でしょうか。そして何を学べば、そのような人生を送れるのでしょうか。
ピアノを学ぶことは、音と遊ぶことだと私は思っています。苦しいことではなく、楽しいことです。自分がやりたくてやることで、それを追及していく遊びでもあるわけです。とあるゲームで、遊び人がレベルを積むとやがて賢者になることが印象に残っていますが、全くその通りだと思います。誤解を恐れずに言うならば、いかに人生を遊べるかがこれからの時代は重要で、何かとストレスを生みやすい社会の中で、そのような考え方をもてると心にも余裕が出て、より豊かに人生を送れるのではないでしょうか。ピアノの学び(遊び)を通して、皆様の人生が豊かになりますように願っています。
コンクールは競演という場ではございますが、喜ばしい挑戦の場であり、すべてが学びとなりよい経験となります。今日のステージでも表現する自由に溢れた演奏になりますように。出演者ご父兄の皆さまをはじめ、PTC会員の皆様、審査員の先生方、全ての皆様に改めて感謝を申し上げます。
東三河PTC
代表 鎌田幸伸
参考文献:
『リベラルアーツ~「遊び」を極めて賢者になる~』浦久俊彦著、集英社